チェリープラム

特徴

チェリープラムは、衝動的な行動を起こしたり、正気を失う恐れのある人のためのフラワーエッセンスです。

 

セラピーの対象となる基本的症状

衝動や感情の過剰な抑圧。精神が異常になる寸前の状態。何かにとりつかれたような状態。ヒステリー。自殺の危機。暴力性のある精神的錯乱。

 

身体的症状

ヒステリー、狂気、異常な精神状態を伴う症状、また、そうした精神状態が原因で起きた身体的症状のすべて。

 

日常的に現れる症状

疲労や緊張で神経が切れそうなほど張りつめている。ヒステリックな精神状態。感情の横溢。感情が抑制できない。感情の問題全般。

 

チェリープラム症候群の起源と病像

チェリープラムの素質は、衝撃的で想像力豊かに表出される感情、理路整然とした理性という相反する二つの要素から成り立っています。

チェリープラムの素質がバランスよく伸ばされるとこうした素質を強く持った人は、感情と理性をうまく調和させて使うことができる、精神生活も人生経験も豊かな人物となるでしょう。モットーは【まず感じて、それから考え、最後に行動】です。このタイプの人たちは、自分の情動や衝動を深く理解し、誠実に受け止めるので、それらがヒステリー状態になるまで高まったり、破壊へ導くほど過度に抑圧されることはありません。むしろ情動や衝動は活力に満ちた豊かな人生を作り出すための道具として、きわめて創造的な方法で使われます。このタイプの人の手にかかったものには、どれも深みのある感情の生き生きとし表現と、神に授けられた澄み切った精神の恵み豊かな痕跡を見ることができます。バランスよく成長したこのタイプの人たちは、ダムを管理する用意周到な監督者に例えることができるかもせれません。勢いよく流れる水(感情)の力で電気を起こしたり、大水のときにはタイミングよくうなりを上げる水を迂回させて、ダムの崩壊を防ぐことができる立場にいるからです。

 

チェリープラムの効果が発揮される領域

チェリープラムは、過度に衝動や感情が圧迫されている人のためのエッセンスです。感情の高まりを鎮めるアロマテラピーの精油のように、劇場に駆られている人の張り詰めた気分を緩和し、異常な精神状態になるのを防ぎます。理性から生じる強迫観念を弱めると同時に、感情と衝動を緩和するので、内面の葛藤を鎮めることができるのです。激しい衝動に駆られると理性的な抑制が効かなくなる人、感情を支配できない人、心にもないことを衝動的に行ってしまい、後になって後悔するような人にはこのフラワーエッセンスが大変役に立ちますので、頻繁に使用して下さい。あまり、効果がないと思われる場合にはいろいろな希釈度で試してみることをお勧めします。

 

心理療法のための覚え書き

理性が圧倒的に優勢な価値を持つ時代に育った私たちは、生活をまず理性によってコントロールし、感情や衝動が要求することを二の次にしたり、抑圧したりすることが頻繁にあるはずです。ところが、実際に私たちの生活の舵をとって前進させるのは合理的な理性ではなく、感情や衝動であるため、それらが強ければ強いほど理性によって生活を支配しようとする私たちの内面には、激しい葛藤が生じることになります。

チェリープラム・タイプの問題は、生まれつき素質が強い理性と感情から成り立っている点にあります。喜びの感情よりも秩序や理性を高く評価する教育の影響を受けて、このタイプの人は自己実現に宇あくたつはずの動機や衝動、例えば性欲・所有欲・権力欲・および自由になりたいという欲求などを絶えず抑え込んでしまいます。

ところがこうした欲求がこのタイプの人は特に強く、すでに言及したように、こうした欲求が人生を形成する基本的な力にもなっているので、感情的な悩みが加わると理性による抑制が効かなくなってしまいます。強く抑え込まれてきた衝動や感情は崩壊寸前のダムのように、圧迫が解き放たれるやいやなや、極度のヒステリー状態、意識の混濁、異常な精神状態という形で、健全な精神的秩序を崩壊してしまうほどの力を発揮します。

従ってチェリープラム・タイプの心理療法では、理性による抑制をゆるめること、また事情が許せば、感情や衝動を十分生かせるよう、本人に感情や衝動の役割や権利について明確にすることができたら理想的です。特に重要なのは、人から強制された道徳と、自分で定めて責任を持つ道徳の区別を見極め、本人が最高だと思える人生を形成することができるように支援することです。最終的に人が責任を負わなくてはならないのは自分自身だけであり、真の道徳は一般的な意見とは一致しないことがよくあるからです。

感情が強く抑制されれば、人は何とかして、【蒸気】を外に放とうとするものです。チェリープラム・タイプは時々ほんの少しだけ【気が触れたような】ことを言いヒステリー発作や癇癪を起し、激しい怒りを発散させたり、発作的に泣いたりすることで、強く抑圧された感情を衝動的に処理しているはずです。それによって確かに心は軽くなり、次の危機的状況まで何とか持ちこたえるかもせれませんが根本的な症状がそれによって癒えることはもちろんありません。健康的なバランスを取り戻すには、理性的な抑制をなくすか、感情による衝動的エネルギーを減らすかどちらかによって、基本的な素質自体を変える必要があります。ところが、うまくいくことが滅多にないため、チェリープラム・タイプは精神的に異常な事態を起こしやすい素質を抱えたまま生活していかなければならない場合が多いのです。

それにもかかわらず、自分の個人的な問題(感情と理性の先天的な葛藤)を自覚し、この二つの要素を十分包括できるような自己理解の場をもつことで、ある程度内面を安定させることができるはずです。その際、精神的な自立を助けること、自分で責任を持てるような独自の道徳観念を育み、内面バランスを崩す対象に細心の注意を払うことが大切です。そうすれば手遅れにならないうちに方向のずれを少しずつ修正することができるようになるでしょう。

チェリープラムの感情面での生活は、水が尽きることな湧き出て、流水口がなければ周囲が水浸しになってしまうような泉に例えることができます。感情が内面に停留しないようにするためには、芸術に関する創造的な活動であれば何でもいいのですが、感情を思いきり表現できる場を作ることが大切です。はっきりしない内面的な衝動や、説明のつかない緊張感を自然発生的に作品の中に表現するだけで、根底に潜む葛藤を解決するための鍵を見つけ出せることが頻繁にあるからです。