ハニーサックル

特徴

ハニーサックルは過去を手放すことができない人のためのフラワーエッセンスです。

 

セラピーの対象となる基本的症状

現実との関連が妨害されている。現実逃避。無関心。物悲しい気分。頻繁に郷愁に駆られる傾向。

 

身体的症状

過去に対するもの悲しい記憶に伴う症状。また、そうした精神状態が原因で生じた身体的症状のすべて。

日常的に現れる症状

思い出に浸る。ホームシック。大切な人を失った悲しみ。

 

ハニーサックル症候群の起源と病像

ハニーサックルの素質は、夢見がちで感傷的な性格、幸福になりたいという強い欲求、自分を防衛しようとする不安気で受け身な態度、記憶の良さから成り立っています。

 

ハニーサックルの素質がバランス良く伸ばされると、こうした素質を強く持っている人は、人生の美しい面を見いだすことのできる、大変ロマンティックで感情豊かな幸福者になるでしょう。このタイプの人たちは現実の喜ばしい面を強め、不幸を弱めてくれる色眼鏡を通して現実を見ますが、現実がそれによって歪曲されるわけではなく、前向きな考え方を支えとして、現実がむしろ積極的に評価されていると考えることができます。現実が心地よいものであれ不快なものであれ、現実との関連を失うことなく、喜ばしい現実に多少怒りや苦しみが忍び寄ってきてもそれを受け入れる心のゆとりがこのタイプの人にはあります。怒りや苦しみはすこしであれば、パンの生地を膨らませるイーストのように私たちの成長を促進させ、人間のあり方について深い意味関連を見せてくれることを知っているからです。より深い次元から見れば、表面的に不幸に見える事柄も喜ばしい事柄になりうることを考慮にいれるならば不幸はいわば、より意味深く価値のある見通しを私たちに与えるチャンスであるといえるでしょう。

このタイプは現実を美しいものとして体験するだけでなく、幸福な気持ちを非常に生き生きとした思い出として保つ力があるので、その幸福感は生活感情のすべてを貫き通すことになります。花から高価な精油を抽出するように、一瞬のはかなさから不滅の美を作品に閉じ込めることのできる芸術家は、これと同じような素質をもっています。バランス良く成長したハニーサックル・タイプは人から大変好かれますが、それは、平凡な日常ではあまりにも容易に失われていく自然の美しさや生命の神秘を人の胸に蘇らせることができ、また、この世での競争にはあまり関心がない(このタイプには内面的な豊かさがある)ため、こういったタイプの人に不快感を感じる人がいないからなのです。

 

ハニーサックルの効果が発揮される領域

ハニーサックルは不健全なノスタルジーに効果のあるエッセンスです。現実に対する関心が呼び起こされるので楽しい色合いに染め直され、あまりにもしつこく迫ってくる記憶は徐々に色あせていくでしょう。ホームシック、悲しみ、郷愁に駆られるといった症状、特に喪に服する(過去がより美しく感じられ、現実を受け入れられない)期間にこのエッセンスは大きな助けとなるでしょう。また、楽しいと感じられない新しい生活状況に慣れるのをたすけ(ホームシック)現実拒否の態度から生じた中毒症状を弱めます。

 

心理療法のための覚え書き

典型的なハニーサックルの症状は、つらく味気のない生活状況が原因で生じます。ハニーサックル・タイプ野中には生活条件に合わせて、有能で分別ある態度を身につけている人もいますが、そうした態度は崩れやすく、外側にとってつけたようなものなので、内面のより深い層での喪失体験や、思いがけない深刻な変化があると突然癒やしがたい悲しみに沈み込んだり、現実との接触が完全に失われてしまいます。

ハニーサックル・タイプの子供や大人には【生活能力】をつけさせようとして”詩的な”要素を叩き直すようなことはしてはなりません。このタイプの性格に応じて人生を構築することが許されているのならば、芸術的な要素が常に大きな役割を果たすことになり、それによって地に足のついた生活をすることができるようになるでしょう。もっとも、地に足がついているのは一方の足だけで、もう一方の足はいつも夢の中や、非現実的で不思議な世界におろされていることでしょう。例えば、しつこいホームシックや終わりの見えない喪中期間という形で、極端なハニーサックルの症状に陥っている人がいて、その人の抑えがたい願いを叶えることができない場合、現実に適応するためには、その人の気持ちをよく考え、深く理解できる人の助けが必要となります。その場合、このタイプはそこでもまた(見つけようと思えばいつでもあるはずの)夢のような非現実的要素を見いだすに違いありません。無理に気を取り直させようとしたり、何か現実の世界の利点を理性的に気付かせようとしても、あまりこのタイプの助けにはならないでしょう。むしろ、心が真に求めているものを見つけ出し、たとえそれが理性的でなく、他愛のないことのように思えても、それを与えるほうが得策でしょう。そうすることによってのみ、このタイプの人たちは再び人生への信頼と勇気をつかみとり、自分に合った道を歩み始めることができるからです。